人気ブログランキング | 話題のタグを見る

猫伝染性腹膜炎(FIP)が発症し、安楽死まで薦められた愛猫ぽよんちょ。数ヶ月の闘病生活を経て、頑張って病気を克服した闘病記録です。


by catsstyle
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

猫伝染性腹膜炎(FIP)とは

「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とは:

風邪よりも弱いウィルスで、感染しても通常であれば下痢などの症状でおさまる程度の「猫腸コロナウィルス」が、ストレスやその他の原因で猫の体内で突然変異を起こすと「FIPウィルス」に変化する。その「FIPウィルス」が、激しいアレルギー反応や免疫系のバランスが崩れる事により発症する。ウィルス感染した猫の中で、発症するのは10~20%と、発症率は低いが、発症後の死亡率はきわめて高い。

症状:2タイプの症状がある。

ウェットタイプ・・・主に腹水、胸水がたまり呼吸困難を起こす症状が多い。初期には発熱、食欲減退、脱水症状などがあり、腹水が溜まる事で比較的気付きやすく、判断しやすい。FIPウィルスに感染して発症した場合、約75%がこのウェットタイプ。

ドライタイプ・・・ウェットタイプよりも症例が少なく、症状も多様な為FIPであるという診断がしづらい。ドライタイプの方がゆっくりと症状が進み、様々な臓器に影響を及ぼす。慢性的体重減少、発熱、ぐったりするなどの症状が数週間続いた後、腎臓、肝臓障害、膵臓、中枢神経系、目に症状が出る事がある。運動能力の低下、けいれん発作などの神経症状が出たり、性格が変わる、粗相をするなどの脳神経系の症状が出る事もある。

治療:
現在ではウィルスの予防は不可能。ヨーロッパ、アメリカでは生ワクチンがあるが、安全性と効果の保障がなされていないので日本では使用していない。発症した後の治療方法も無い。痛みや症状を和らげる療法しか今のところはない。貧血、衰弱、神経症状が出ると治療の望みは無い。
by catsstyle | 2005-02-15 02:31 | 猫伝染性腹膜炎(FIP)について